2010年6月15日火曜日

無縁坂と東京スカイツリー。


東京大学・龍岡門から鉄門前を通りクランク状に不忍池まで下る「無縁坂」は森鴎外の名作『雁』にも登場し、さだまさしの歌にも歌われています。道路沿いの岩崎邸の外壁ともマッチしてとても風情ある道です。そんな「無縁坂」の景色に異変が!なんと、今話題の東京スカイツリーが突如出現したのです。(決して突如でなく気づかなかっただけかも)「無縁坂」を不忍池に向かい降り出すこの場所こそが最高の撮影ポイントです。これ以上、上でも下でも「無縁坂と東京スカイツリー」は美しくありません。もし今の時代に、森鴎外が生きていたなら『雁』の一節の「岡田の日々の散歩は大抵道筋が極まっていた。寂しい無縁坂を降りて。愛染川の・・・・」が「岡田の日々の散歩は大抵道筋が極まっていた。東京スカイツリーの見える無縁坂を降りて。愛染川の・・・・」になったかもしれない。

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