2010年8月4日水曜日
一時の涼を味わう向島百花園。
向島百花園に着いた。東向島の駅から以外と近い事を認識した。実は今回が初向島百花園でどんな庭園か?と期待しながら150円也の入園券を購入した。東武博物館と違ってこちらは以前より名前は知っていたがその沿革は知らなかった。案内板から向島百花園は仙台出身の骨董商、佐原鞠塢が「多賀屋敷」と呼ばれていた土地を入手し文化2年(1805年)に開園した庭園で360本もの梅の木を植えたことから「新梅屋敷」「花屋敷」とも呼ばれていたそうだ。文化6年頃より「百花園」と呼ばれるようになり、江戸時代には文人墨客のサロンとして利用され「百花園」の命名者である絵師酒井抱一や門の額を書いた狂歌師大田南畝らが居たと言う。当初は梅園として営まれたが園主や文人たちの構想で詩歌にゆかり深い草本類を多数栽培し園内には多数の野草が植えられて特に秋の七草その他、秋の草花の美しさで知られた。また池泉、園路、建物、30余基の石碑などを巧みに配した地割でも有名との事だ。相変わらず日差しが強いが緑が多く、木陰もあり涼しく感じる。丁度朝顔の展示準備をしているボランティアの方々が水やりに精を出しておられ夏の日の光景をスナップする。園内を歩くと案内板の通り、詩歌を記した石碑が多く点在していて、その形や大きさの違いも認めて飽きがこない散策を楽しめる。ただ石碑の詩歌をそのまま読む事の出来ない自分にちょっとがっかりする。散策に手頃な広さの向島百花園を出て次は何処を目指そうか・・・。
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