2011年2月28日月曜日

神楽坂に「広重東海道五拾三次展」を見に行きました。


昨年10月に神楽坂の「ART GALLEY」で歌川広重の「名所江戸百景展」が開催され大感激したことを以前このブログで紹介致しましたが、今回も同ギャラリーで「広重東海道五拾三次展」が開催され見に行ってきました。今回も望月義也コレクションからのオリジナル出展です。当時、名所絵の大家として名声を博していた葛飾北斎に対しライバルだった歌川広重が選んだ街道絵は大きな話題となり、今日に語り継がれ広重の名前は万人が知るものとなった。幕府は五街道を整備し更に伝馬制度を整え各宿場に旅籠や木賃宿が立ち並んだ。東海道はその中で最もインフラの整った街道となり広重はこれを東海道五拾三次としてまとめたのであった。因みに展示作品を見ているとキャプションの中に宿場町の名称はもちろんだが他に当時の人口や本陣、旅籠などのデータも記してあった。大変興味深く見る事が出来たが一つ見本で紹介すると「袋井 人口=844 総家族=195 本陣=3 旅籠=50」とある。当時の袋井の人口が844人しか居なくて旅籠が50もあることでいかに街道としての機能が高かったかが理解できる。この「広重東海道五拾三次展」は入場料無料で2月22日から3月6日まで開催されていますが是非本物の東海道五拾三次を見て欲しいと思います。また同ギャラリーで人文社から出版されている「広重の東海道五拾三次旅景色」(2730円)を購入してきましたが見ているだけで楽しくなる書籍です。興味のある方はご覧になって下さい。

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