2016年7月14日木曜日

昔は修学旅行の学生で溢れていた本郷界隈・日本旅館。


今週土曜日は、2回目のチェキカメラによる本郷界隈撮影会が開催されます。本郷は不思議な町で日本最初の大学である東京大学がその歴史の中で大きな役割を担って来たと感じます。学士・文士の色合いの残る下町的情景、西片など高級住宅地の山の手情景、更には東大病院の影響から医療ビジネス街の情景などです。また、我がオフィスに来客された地方出身の何人かのお客さんからは「本郷と言えば修学旅行で上京し泊まった宿が在った場所」とも聞きます。そう、本郷には沢山の修学旅行向けの日本旅館が在り団体旅館の町情景もあったのです。昔の写真を見ると沢山のボンネットバスから乗り降りし旅館に行き交う学生を認める事が出来ます。オフィスが本郷に移転した2003年ころにはまだ5~6軒の旅館が在ったのですが、近年は高層マンションに変わっています。先日の朝日新聞にも老舗旅館・朝陽館が廃業しマンションに変わるとありました。そんな中、まだ営業しているのが鳳明館と言う昔ながらの日本旅館です。何せ本館は有形文化財にも指定されています。時間的余裕があればチェキ撮影会でも廻りたいと思っているのですが・・・。久々に夜の鳳明館前を散歩で通りましたが、鳳明館と名前の入った行燈が夜の本郷を照らし、建物の各部屋は灯りが漏れています。「どこかの学校の修学旅行かな?」と思って玄関の歓迎ボードを見ると「HAMILTON MIDDLE SCHOOL 様」「GISBORNE SECONDARY COLLEGE 様」とありました。前者はアメリカ・ヒューストンにある中学校で後者はオーストラリアにある学校でした。昔は地方の修学旅行生が本郷旅館の主たる顧客だったのが、今は外国の学生がと思うとちょっと複雑な気持ちになってしまいます(たまたまこの日だけだったかもしれませんが・・・)。ただ、外国の若者が日本文化に触れ、旅館も商売継続できるならば良いことかもしれませんね。建物を見るだけでも価値があると思いますので皆さんも一度泊まってみませんか?

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