先日、所用でJR山手線の田端駅を利用しましたが駅前に「田端文士村記念館」なる建物を発見致しました。何でも田端は上野に東京美術学校(現東京芸大)が開校された明治後期に小杉放庵等の有名な画家や板谷波山の様な陶芸家が住み始め、多くの芸術家が集まるエリアになっそうです。大正に入ると芥川龍之介、室生犀星も居を構え、それらを慕って多くの文人も集まり一躍「田端は文士の町」となったとも言います。昭和20年の東京大空襲でこれらの人々の住居は壊滅しましたが、その時代を生きた芸術家・文士達の作品、原稿、書簡等の資料を展示するとともに講演会や散策会なども開催しその業績や暮らしぶりなどをご紹介しているそうです。今回はあまり時間は無くてゆっくり展示物を見る事は出来ませんでしたが直筆の原稿や年賀状にえらく感激してしまいました。因に入場は無料で配布される資料も見応えがあり、もう一度ゆっくり訪ねたいと思う記念館でした。
田端文士村記念館
東京都北区田端6-1-2 03(5685)5171